推し事日記

Life is a comedy in long-shot.

Dステ19th お気に召すまま

兵庫公演を観劇してきました。
観劇後即これを書いてる次第です。

今回の観劇に先立って原作を読み、これって面白いんだろうか……??という不安を胸にしながらもどうしても期待値の高さが下がらなかったのはひとえに前山剛久さんが女形を演じるということが楽しみで仕方なかったからです。
私は前山さんのビジュアルに全幅の信頼をおいているので、多少シェイクスピアの言い回しが合わなかろうがきっと楽しめるだろう、と信じて疑わず挑みました。

この観劇後の気持ちを一言でいうと、多幸感に満ちているな、と。
誰も死なず誰も傷付かず100点のハッピーエンドで幸せな気持ちしか残らない舞台でした。
随所に笑いのスイッチが散りばめられていたし、前山さんに関してもただの可愛いお人形でなく笑いを取る場面もあり、ただ単に女形しましたというだけでなく前山さんの演じるロザリンドが見られたな~~と感じることが出来ました。
前宣伝やインタビューでわかりやすくなってますということを大変謳っていたなと思うんですが、その前宣伝に比べては予想より原典通りの言い回しだったかなと思います。
ちょうど兵庫公演開始前に「K lost small world」のDVDが発売されたんですが、そこでの役・十束多々良と比べ15倍くらいの台詞量であんなに喋る前山さん初めて見たな…と感じました。


そして事前インタビューで散々前山さんの顔は好みじゃないと言って憚らなかった柳下大さんでしたが、最後の最後の大千秋楽カーテンコールでロザリンドを大事にするオーランドーを見せてくれてとても良かった……あそこは絶対DVDに入ると信じています。

女形繋がりでシーリア役の西井幸人さん、初めて演技を見たんですがとっっっっても可愛くてまさに妹といった感じで感動的でした。
声に違和感がなくて女形がはまってるなぁ……と感じました。
大千秋楽挨拶で「怒られても良いから自分がやりたいことをやる」と言っていたことがとても印象に残っています。


シェイクスピア難しいかな、噛み砕けるかな…と不安だったんですが、コミカルな演出とはまり役ばかりのキャスティングに助けられて幸せな気持ちで見終わることが出来ました。
お気に召すまま、来年にまた東宝でも上演されるらしく色んな演出色んな座組で楽しめるのが古典の良いところだと思いますのでこれを機に古典も深められたら良いな…、と感じた芸術の秋でした。

https://twitter.com/yukky_0614/status/800240800181301248

カレンで美しい絶対ヒロイン女優前山剛久最高でした。