推し事日記

Life is a comedy in long-shot.

舞台弱虫ペダル 箱根学園新世代、始動

大阪公演とライブビューイングで観劇してきました。
劇中エピソードに2016年10月現在単行本未収録のものが含まれているそうです。
雑多に感想、私観をだらだらと書いていきます。




私はとにかく弱虫ペダルの原作が好きで、更に箱根学園が好きで、箱根学園ファンならとても思い入れの強い追い出しレースのエピソードということで期待値高めで見てきました。
ですが追い出しレースのエピソードは前作「総北新世代、始動」、前々作「irregular 2つの頂上」でちょいちょい出ているんですよね~。
なので箱学といえば追い出しレース!(超主観)という重要(超主観)なエピソードなのにも関わらず、薄味な演出だったかなぁ~という感じでした。
私は黒田雪成というキャラクターが好きでして、追い出しレースの黒田雪成といえば原作でほぼ初めてといっても良いくらい大々的にエピソードらしいエピソードがあった回なんですね。

ですが追い出しレースでの黒田のエピソードはほぼほぼ「野獣覚醒」で演出されていて、今回は黒田雪成のモノローグで語られるのみ。
演出を盛り込んだら「野獣覚醒」と重複する部分が多すぎるというのもわかりますがこれは少し残念でした。
同様に、真波山岳と東堂尽八とのエピソードも「irregular 2つの頂上」で出し切っていた感があったため、今回の舞台では薄味でした。

ただ、今回のテーマが前作同様「新世代始動」であるということで、新キャストを光らせる演出に富んでいた点は次を期待させる作りだったなと感じました。
特に葦木場拓斗と新開悠人のエピソードは、前作の今泉俊介と杉元照文との関係性に似ているのかな、と感じました。
導く側である葦木場や今泉は、どちらも色んな意味で弱さが際立つキャラクターであり、原作内で何度も脆さが垣間見える二人だと思います。
その二人が導く側として、後輩である悠人であったり非レギュラーメンバーである杉元であったりの上に立つ。
構図としては先輩後輩やレギュラー非レギュラーといったパワーバランスですが、導く側、特に葦木場は悠人を指導する立場にたつことで自身の成長やエースたる存在だという説得力を表していたんじゃないかな、と。
前作での葦木場は、内面の脆さであったり個人的なエピソードに終始していたりと、あくまで葦木場個人に対しての演出が多かったなと思うんです。
それが今回は悠人はじめチームメンバーとの関わりが描かれていて、新世代箱学はこういうチームですよ、という点を表していたなと思いました。


役者さん個人のことでいうと、私は「野獣覚醒」からペダステを追っていて、それが黒田雪成を演じる秋元龍太朗さんの初出演回でした。
今回、ペダステキャスト内で3番目?に出演回数が多くなり、とてもしっかりしていてそれが大千秋楽の挨拶に表れていたなと思いました。

そして今回箱学編であるため狂言回しに徹していた総北メンバーである鯨井康介さん、八島諒さんの存在はすごく濃厚だったなと思っていて、個人的には前作以上に「ペダステのT2」とはこういうものですよ、ということがわかったな、と思いました。

私は以前真波山岳を演じていた植田圭輔さんの演技を見て、真波山岳が好きになったという経緯があるんですが、役者さんの解釈によって作品の楽しみ方が広がるということってあるよなぁ、と改めて実感しました。
今回、「ペダステのT2」を見ることが出来て、より弱虫ペダルを楽しむ幅が広がったなと。
そして私はこれから新世代でのインターハイで待ち構えているいろは坂でのエピソードが大好きなんですが、このエピソードをこの手嶋純太がどう演じるのかな!?という期待を抱いています。

他、三年生四人が前キャストとは全く違う三年生を作ってくれて今までずっと見ていた三年生なのに新鮮でとても楽しかったなー、とか。
新キャストでいうと二代目真波山岳を演じる谷水力さんが、前キャスト植田圭輔さんの演じていた真波山岳と全く違っていて改めて植田さんは真波の内面を掘り下げた演技をしてたんだな、と実感した、とか。
一年目のインハイで負けを経験してそこから新たなロードレース哲学を掘り下げた真波が、もう一度二年目のインハイで手嶋純太と出会って自分の哲学が揺らぐ経験をする様をどう演じるのか今から楽しみで仕方ない、とか。
新開悠人役飯山裕太さんのカーテンコール挨拶が可愛くて仕方なかった、とか。
とにかく色んな感想が沸いてきてこうやって始終弱虫ペダルの世界を楽しんでいられることが、ペダステの醍醐味だな、と雑多にまとめておきます。

それぞれの役者さんの挨拶に次についての言及が多くあったので次も有るのだろうな、と思うんですけど、総北、箱学と新世代の揃ったペダステをぼちぼちと追い続けていきたいな~と、やっぱりペダステ楽しいな~というのが何だかんだ書いた上でのまとめでした。